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低迷する住宅市場で「一人勝ち」、人も家も減っているのに「平屋」だけ増え続けるワケ
2026-02-18

低迷する住宅市場で「一人勝ち」、人も家も減っているのに「平屋」だけ増え続けるワケ


 

人口減少に加え、やがて世帯数も減少していくことが見込まれるだけに、新設住宅着工戸数の減少が続いている。

しかし、そのなかで1階建ての平屋住宅だけは増え続けている。しかも、子どもたちが独立したあとのシニア世代だけではなく、子育て中の若い世代にも選ばれるようになっているという。

いま、なぜ平屋住宅なのか―。平屋が増加している要因として考えられることを分析してみよう。

 

平屋住宅が10年で50%以上増加

国土交通省の「建築着工統計調査」によると、新設住宅は2008年度までは年間100万戸以上の着工戸数だったが、2008年度から100万戸を割り込んだ。

2019年度には90万戸を切って、2023年度には80万戸ちょうどとなり、2024年度にはいよいよ80万戸を割り込みそうな情勢だ。

なかでも自己居住用の持家については、2022年度、2023年度と2年続けて前年度比2桁台の減少。月ごとにみても、2024年9月までは34カ月連続して前年同月比で減少が続いた。

2024年10月にはいったんプラスとなったものの、今後についてはなお予断を許さない。

そんな中ながら、1階建ての平屋住宅の着工戸数は増えている。

図表1にあるように、住居専用住宅は2013年度には年間50万戸を超えていたのが、2023年度には38万戸弱に減少している。10年間で25.1%も減少した計算だ。

その間に平屋住宅は3万7248戸から5万8154戸に増えている。住居専用住宅が大きく減少している中でも、平屋住宅は10年間で56.1%も増加しているのだ。




当分は平屋住宅が増え続ける?
 

なぜ、平屋住宅だけが増えているのか。最大の要因は、世帯人員の減少にあるだろうと考えている。

かつてのように親子が同居し、祖父母まで含めた3世代同居も珍しくなかった時代から、家族数がどんどん減って、2人世帯、1人世帯の家庭が増えてきたため、広い住まいは必要なくなっている。

むしろ、広いと維持管理が大変で持て余してしまう。であれば、平屋住宅で十分という世帯が増えているわけだ。その傾向は、今後も当分の間は続くことになるのではないだろうか。

図表2にあるように、2020年の1世帯あたりの平均人員は2.21人だったのが2032年には2.00人になり、2033年には1人台に減少するとみられている。2050年には1.92人まで減少すると予測されている。

これからも世帯人員が減れば、平屋住宅で良いという人が増え続ける可能性もある。自分で住む家としての平屋だけではなく、賃貸住宅としても平屋が求められるようになり、ますます平屋が増えていくのではないだろうか。
 


 

ページ作成日 2026-02-18

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